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虫とりの記録

赤城山

2020/7/5

蝶の名産地、赤城山

藤岡コレクションには、赤城山近隣のゴマ 、アサマの標本が掲載されている他、さらに以前はコモドキも生息していたという(なんていい時代だろう)。

残念ながら、現在これらの種は草原の衰退と共に見られなくなってしまったようだが?、それでもヒメギフや各種ゼフ、ウラジャノメ等は健在のようだ。

山頂付近まで道路が通っており、登山せずに高原性の蝶類に出会えるのも魅力である。

今回もどこがポイントなのかわからないので、とりあえず歩いて探すことにする。

 

曇天の覚満淵。いかにも蝶が好みそうな草原だが何も飛ばない、、

どうもこのカルデラ湖周辺は雲が流れ込みやすいのか、中々霧が晴れない。

環境的には先日の小田代ヶ原に似ているためいてもおかしくないのだが、やはり日差しがないと厳しいのか。

仕方がないので、湖岸近くの蕎麦屋で昼食にする。注文した天ざるは、これでもかというくらいの山ウドの葉の天ぷらが出てきて大満足であった。

 

食後、一か八か場所を変えることにする。道中通った牧場のあたりが怪しいのでそちらに移動

嬉しいことにこちらは眩しい日差しが差し込んでおり、道端にモンキチョウが飛んでいる。やはり午前のカルデラ湖は窪地になっているため、霧が流れ込みやすかったのだ。

周辺の駐車場に止め散策すると、林縁に怪しいジャノメを発見。目的の蝶をあっさりと発見してしまった。しかし、ひらひらと藪の奥に飛んでしまうため、思ったようにネットできない。見つけたら走って追いかける。年甲斐もなく昆虫少年のようである。それでも、数頭の完ピン個体を採集できたので満足である。おまけに、草むらにいた羽化したてのヒョウモンチョウを数頭お持ち帰りした。

帰り際、売店でソフトクリームを購入し、ふと入り口脇の白い壁を見る。

あんなに探したウラジャノメが翅を休めているではないか、、

真面目に探せばかなりの個体数がいるのではないかと予想したが、この日は満足したので帰路についた。

 

後日、このポイントが蝶研のマップで記載されていた場所とほぼ同じ場所であることを知った。自己開拓ではなくて残念であるが、経験値が上がったということで満足しよう。

 

【採集】

ウラジャノメ 6♂♂

ヒョウモンチョウ  2♂♂